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「妖怪は、すぐそこにいる。」
河童の三平
水木しげるが紙の上に呼び起こした世界では、河童は川の底に暮らし、人間の少年・三平と当たり前のように言葉を交わした。ゲゲゲの鬼太郎より少し泥臭く、どこか田舎の夕暮れの匂いがするこの物語。特撮ドラマで映像化された三平の顔、川霧の中から現れる河童の不思議なシルエット。昭和の子どもたちはテレビの前で息を呑んで、妖怪たちが本当に葦の茂みや古い井戸の奥に潜んでいると信じていた。水木ワールドの奥底に流れる、あの湿った土と水草の気配を、いまも思い出すことはないだろうか。
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