Index No.
「この紋所が目に入らぬか!」
水戸黄門
月曜夜8時、どの家のお茶の間でもあの三つ葉葵が画面に映し出される時間があった。東野英治郎、西村晃、佐野浅夫——黄門様の顔は代わっても、印籠が出るまでの引っ張り、悪人が平伏するカタルシス、そのお約束は42年間揺るがなかった。弥七の影働き、うっかり八兵衛の間の抜けたひと言、助さん格さんが袖をまくるあの間合い。ご老公が旅する宿場の空気は、時代劇の様式美というより、日本人が求め続けた「正しい世界の終わり方」だったかもしれない。
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