Index No.
「食べてよし、鳴らしてよし。」
フエラムネ
口にくわえて息を吹くと、「ピーッ」と間抜けで愛らしい音がする。コリスのフエラムネは、ただのラムネ菓子じゃなかった。薄くて白くて、舌の上でシュワッと溶けていく感触のその先に、笛としての使命が待っていた。駄菓子屋のビニール袋から取り出して、まず鳴らすか、まず食べるか——それだけで友達と議論になった。袋の底に入っていた小さなおまけのおもちゃを、宝物みたいに集めていた子もいるはず。あの「ピー」という音、今でも耳のどこかに残っていないだろうか。
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