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「札幌駅前、あの屋上へ。」
札幌そごう
JR札幌駅の南口を出ると、そこにはそごうがあった。地下食品街のコロッケの匂い、エレベーターガールの白い手袋、屋上から見渡す大通り方向の空——札幌に暮らした人なら、身体のどこかにその記憶が残っているはずだ。クリスマスシーズンになると入り口に飾られた巨大ツリーを見上げて、ここが「特別な場所」だと子どもごころに感じた。2000年7月、そごうが経営破綻を発表した日の夜、札幌駅前がどんな顔をしていたか。あの閉店のシャッターは、ひとつの時代が終わる音だった。
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