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「どこ持てばいいの?」
64のコントローラー
初めて手に取ったとき、誰もが三叉路に迷子になった。左右の握りと、中央に突き出た第三の腕。どう持つのかわからないまま電源を入れて、マリオ64の草原に飛び出した瞬間——360度、どこへでも走れる。あのアナログスティックの抵抗感は、それまでの十字キーが持っていなかった「自分で地面を踏んでいる」感覚だった。スマブラで斜め入力の昇竜を決めたときの親指の記憶、振動パックが伝えてきた衝撃の重さ、黄色いCボタンの少しざらついた手触り。あのコントローラーを握り直すたびに、画面の向こうへ帰れる気がした。
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