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「ともだちはだれだ」
20世紀少年
万博の記憶と1999年と、どこか知っている街の匂いが混ざり合っていた。浦沢直樹が『ビッグコミックスピリッツ』に描き続けた「よげんの書」の恐怖は、ページをめくるたびに現実と地続きに感じられた。ケンジとオッチョとユキジ——少年時代に空き地でロックを鳴らしていた彼らの声と、T.Rexの「20th Century Boy」のリフが頭の中で重なる。「ともだち」の仮面の下にある顔を、読者はずっと追いかけた。2008年の実写映画化で唐沢寿明がケンジを演じたとき、あの紙の質感と印刷インクの匂いまで思い出した人も多いのではないか。
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