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「麒麟は、徳のある天下人が現れた時にのみ姿を見せる」
麒麟がくる
コロナ禍の緊急事態宣言と重なりながら、それでも日曜夜八時のNHKに長谷川博己演じる明智光秀がいた。謀反人として教科書に刻まれた男を、川口春奈の帰蝶や染谷将太の信長と絡ませながら別の角度から照らし直した脚本は、池端俊策の手によるもの。油煙の匂いが漂うような戦国の空気感と、光秀の迷いや誠実さが奇妙に現代と響き合った。撮影中断というハプニングを乗り越えて届いた映像の重さは、あの時期の視聴者の記憶にひっそりと根を張っている。
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