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「この桜吹雪が目に入らぬか。」
遠山の金さん
お白洲に引き据えられた悪人たちの前で、奉行がおもむろに片肌を脱ぐ。桜の入れ墨が顕わになるその瞬間を、茶の間の誰もが待っていた。昼間は町人の金さんとして酒場や長屋をうろつき、夜は悪の根を暴く——その二重生活の痛快さは、どんな時代も色褪せない。中村梅之助が作った型を、杉良太郎が色気で塗り替え、高橋英樹が豪快さで継いだ。セットの夕焼け、擬斗の音、お奉行の裁きの台詞。月曜の夜にテレビの前で正座した記憶が、どこかにあるはずだ。
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