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「ルールルルルル、ルルルルル。」
由紀さおり
歌詞がない。でも、誰でも口ずさめる。1969年のヒット曲「夜明けのスキャット」は、由紀さおりの声そのものが楽器になって、ラジオから、テレビから、夜の茶の間に流れ込んできた。ルールルルル——と耳になじんだあのメロディーは、夜明け前の静けさと、どこか切ない希望の匂いを運んでくる。それから40年以上経った2011年、ピンク・マルティーニとのコラボアルバムが海外でチャートを席巻したとき、あの声が時代も国境も関係ないことを証明してみせた。どんな夜に、どこで聴いていたか——記憶の中に音が残っている人がいるはず。
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