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「手が震えてる、ゲームなのに。」
振動パック
コントローラーの背面にガコッとはめ込む、あの感触から始まる。スターフォックス64でアーウィンが被弾した瞬間、手のひらに「ブルッ」と走る振動は、画面の出来事を体の中に引き込んだ。1997年4月、任天堂から発売されたNINTENDO64の周辺機器・振動パックは、ゲームを「見るもの」から「感じるもの」に変えた。電池がすぐなくなるのが難点で、単三電池を求めて引き出しをあさった。バッテリーが切れかけると振動が弱くなり、「あ、またか」と舌打ちしながらも交換しに行った。あのわずかな振動が、なぜあれほど興奮を増幅させたのか。体で覚えている感覚は、言葉より長く残る。
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