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「もう1ゲームだけ」
喫茶店のテーブルゲーム
喫茶店のドアを開けると、ミルクとコーヒーの匂いに混じって、電子音が漂っていた。テーブルに近づくと、その天板がそのままゲーム画面になっている。100円玉を一枚滑り込ませ、スペースインベーダーを撃ち始めると、コーヒーが冷めていくのも気にならなくなった。サラリーマンも学生もOLも、みんなが同じ姿勢でガラスを見下ろしていた時代。ブロック崩し、ギャラクシアン、パックマン——喫茶店に入る理由がいつのまにかコーヒーではなくなっていた、あの1970年代後半から80年代の午後。
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