Index No.
「サクサク、パリッ、もう一個。」
ライスチョコ
透明な袋の中に、ころころと茶色いかたまりが並んでいる。口に入れると最初はパリッ、それからサクサクと軽く崩れて、チョコレートの甘さとポン菓子の素朴な香りが広がる。駄菓子屋のガラスケースの前に並んで、10円玉を握りしめながら選んだあの時間。ライスチョコはチョコレートなのに高級感がなくて、それがかえって気楽でよかった。何袋でも食べ続けられる軽さ、でも気づけば指先がチョコで茶色くなっていた。あの駄菓子屋の店先の匂いと、あの午後の光を、あなたはまだ持っているか。
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