Index No.
「3分間、待つのだぞ。」
ボンカレー
1968年、大塚食品が世界に先駆けて送り出したレトルトカレー。松山容子がやさしく微笑む顔のホーロー看板が、全国の商店の壁を飾っていた。熱湯に袋ごと3分——その手軽さが「手抜き」ではなく「革命」に感じられた時代があった。カレーはおかあさんが何時間もかけて作るものだったのに、ボンカレーは一人でも台所に立てるおいしさを教えてくれた。学生寮の狭い流し台で、コンロの火をじっと見ながら待った3分。あの黄色いパッケージは、今も変わらず棚に立っている。
まだ録音はありません。