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「ブタメンください、とんこつで」
ブタメン
駄菓子屋のカウンターに並ぶ小さなカップを指さして、おじさんかおばさんに声をかける。お湯を注いでもらって、ふたを押さえながら3分。立ったまま食べるミニラーメンは、本格的な一杯とは全然違う、でも唯一無二の味だった。おやつカンパニーのブタメンは、とんこつ、しお、しょうゆと並んで50円前後という値段で、小銭しか持っていない子供の財布にも優しかった。細い麺に溶けたスープ、プラスチックの容器の熱さが手のひらに移る感触。ラーメンの原体験が、あの小さなカップの中にある人は少なくないはずだ。
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