Index No.
「どこまで跳ぶの、これ。」
スーパーボール
ガチャガチャのカプセルを開けると、小さくて半透明の球が転がり出てきた。アスファルトに叩きつけると、頭のはるか上まで跳ね返る——その一瞬に、何度驚いても慣れなかった。階段で試したり、壁に斜めに投げたり、風呂の中で沈めようとしたり。普通のゴムボールとは明らかに違う、あの異常な弾力はポリブタジエン素材のせいだと知ったのはずっと後のことで、当時はただ「魔法みたいだ」と思っていた。ズボンのポケットにひとつ忍ばせておくだけで、なんとなく心強かった、駄菓子屋帰りの放課後を思い出す。
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