「全滅」
六角形の鉛筆を机の端で弾いて、止まった目を確認する緊張感は、どんなボードゲームにも負けなかった。ドラゴンボールのベジータ、ポケモンのリザードン──キャラが刻まれた鉛筆は筆箱の中の戦闘員で、授業中に引き出しの奥でひっそり転がされた。「かいふく」が出た瞬間の安堵、「全滅」が出た瞬間の沈黙。ダブりを持ち寄っての交換交渉、レアキャラ入りを引いた日の優越感。文具売り場の棚に並んだ100円のバトル鉛筆が、休み時間の社会を動かしていた。先生に見つかって没収されても、翌日にはまた新しいのが筆箱に入っていた。
スーパーバトル鉛筆とは。 スーパーバトル鉛筆とは、1990年代に日本の小学生の間で大流行した、六角形鉛筆の各面にキャラクターの能力値やコマンド(こうげき・ぼうぎょ・かいふく・全滅など)を刻印した対戦玩具文具。鉛筆を机の端から弾いて転がし、止まった面の目で勝敗を競う。
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A. 六角形鉛筆を机の端から弾いて転がし、止まった面に刻まれたコマンド(こうげき・ぼうぎょ・かいふく・全滅など)や数値を使って相手と対戦するゲーム。RPGのバトルを鉛筆で再現したような仕組み。
A. 1995年頃から小学生の間でブームが始まり、1997年前後にピークを迎えた。2000年代初頭にはブームが沈静化した。
A. 1本100円前後で文具売り場や駄菓子屋などで販売されていた。
A. ドラゴンボールのベジータやポケモンのリザードンなど、1990年代に人気の高かったアニメ・ゲームのキャラクターを刻印したシリーズが多数販売された。
A. 授業中に引き出しや筆箱の中でひそかに遊ぶ児童が続出したため、多くの学校で先生に没収の対象とされた。それでも翌日には新しいものが筆箱に戻ることが多かった。
A. 封入率が低いキャラクターや特別仕様の鉛筆を指し、入手した児童は優越感を得られた。ダブりを持ち寄っての交換交渉も休み時間の文化として定着していた。
A. ロッテが1977年から発売したウエハースチョコに封入されたキャラクターシール。1980〜90年代に子どもたちの間でコレクションブームを巻き起こした。
A. 1996年に発売されたポケットモンスターを題材にしたトレーディングカードゲーム。バトル鉛筆と同時期に小学生の間で爆発的に普及した。
A. タミヤが販売する電動モーター搭載の小型レーシングカー玩具。1980年代と1990年代後半の2度にわたり小学生の間でブームになった。
A. 1999年にコナミが発売した漫画・アニメ「遊☆戯☆王」を原作とするトレーディングカードゲーム。2000年代初頭に小学生の間で爆発的に流行した。
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