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「持ち込みOK、朝まで歌える。」
カラオケ(まねきねこ)
コンビニの袋をガサガサいわせながら受付を済ませて、番号札を握りしめてエレベーターに乗る——まねきねこの夜はそこから始まった。持ち込み自由のルールのおかげで、ポテチとジュースを机に広げて朝フリータイムまで粘れた。採点機能で張り合い、誰かがDAMのカメラを意識してポーズを決め、最後の一曲をどれにするかで揉める。黄色い招き猫の看板が繁華街の2階や3階で光っていると、吸い込まれるように階段を上った。学校帰りの制服のまま行った日も、大人になって同窓会の二次会に使った夜も、どの部屋番号だったかはもう覚えていないけれど、声が嗄れるまで歌った記憶だけは残っている。
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