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「言葉だけじゃ伝わらないから、絵を送った。」
絵文字
栗田穣崇がデザインした176個の12×12ピクセルのアイコンが、iモードの画面に並んだとき、携帯メールの空気は変わった。ハートひとつで「好き」が伝わり、涙の顔文字ひとつで「笑い泣き」が共有できる——文字を打つ指が、絵を選ぶ指に変わっていった。auとDoCoMoとSoftBankで絵文字の形が微妙に違い、キャリアをまたいで送ると豆腐になって届いた時代。「その絵文字、こっちでは別の意味に見えてるよ」と知ったときの妙な親しみ。ガラケーの小さな光に目を凝らして、どの絵をどの順番に並べるか真剣に考えていたあの感覚は、スタンプとも、今の絵文字とも、少し違うものだったような気がする。
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