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「焼かないでそのまま食べてみて」
高級食パン
名前を見て笑った。「ぼくが考えた最高の食パン」「明日食べる食パン」——乃が美やセントル ザ・ベーカリーが火をつけたこのブームは、食パンという日常品を非日常の手みやげに変えた。1斤800円、並んで30分。袋を開けた瞬間のほんのり甘い香り、指で押すともちっと沈む白い断面。「焼いたら負け」という言葉に半信半疑でそのままかじりついたら、口の中でしずかに広がるバターの余韻に黙り込んだ。コンビニの食パンに戻れなくなった、あの感覚をまだ覚えてる?
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