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「はい、よろこんで!」
餃子の王将ブーム
鉄板の上で餃子がジュウジュウと弾け、白い湯気と油の香りが店内に満ちる。2008年のリーマンショック以降、「安くて旨い」の代名詞として王将が再び脚光を浴びた。テレビのグルメ番組が連日取り上げ、ランチの餃子定食やチャーハンを求める行列が昼前から伸びた。学生でも千円あれば腹いっぱい——その安心感は単なる節約ではなく、あの不安な時代の小さな誇りだった。威勢の良い「いらっしゃい!」の声と、ニンニクの残り香。王将の暖簾をくぐるたびによみがえる、あの夜の胃袋の記憶がある。
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