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「俺も曲がった気がする」
超能力ブーム
1974年、ユリ・ゲラーが日本のテレビに現れ、スプーンがゆっくりと曲がった。翌朝の教室はカトラリー持参の子どもたちで溢れた。念じれば曲がる、止まった時計が動く——信じたかったのだ、何か不思議なことが自分にも起きるかもしれないと。関口宏の司会で放送された特番の画面から目が離せなくて、親がチャンネルを変えそうになると全力で止めた。超能力少年・清田益章の登場が輪をかけて、教室の空気は一種の熱狂に包まれていた。あのころの「信じる気持ち」は、純粋という言葉だけでは足りない何かだった。
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