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「盆と正月だけ会う親戚、という距離感。」
核家族化
団地の3DKに引っ越した日、祖父母の家を出た日——核家族化は、誰かにとって解放であり、誰かにとって少しの寂しさでもあった。高度成長期の日本では、地方から都市へと人が流れ込み、夫婦と子ども二人という小さな単位が新しい「普通」になっていった。広い縁側でスイカを切り分けるおじいちゃんの風景は、夏休みだけの特別なものになり、正月の親族の顔合わせが一年で最大のイベントになった。子どもの目には、それがあたりまえの日常だったかもしれない。でも今思えば、あの団地の窓から見えた空の広さと、同時に感じた小さな孤独は、どこからやってきたものだったのだろう。
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