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「元気ですかーっ!」
新日本プロレス
アントニオ猪木がマイクを持って観客に叫ぶと、東京体育館の空気が変わった。1984年、タイガーマスクが引退し、長州力との抗争が燃え盛り、ビッグバン・ベイダーの来襲に子どもたちは震えた。テレビ朝日の中継、「ワールドプロレスリング」のテーマが流れる金曜夜。猪木の延髄斬り、坂口征二の重さ、藤波辰爾のドラゴン。「プロレスは八百長」と言い出す大人たちに「じゃあやってみろ」と言い返したくなる気持ち——あの熱量は本物だった。闘魂が宿ったリングの記憶は、ただのスポーツの記憶じゃない。
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