Index No.
「新しい消しゴムの匂いがした。」
文房具屋
引き戸を開けると、インクと紙と練り消しが混ざったあの匂いが迎えてくれた。ロケット鉛筆の芯を押し出す感触、スーパーカー下敷きの裏に並んだランボルギーニとフェラーリ、果物の香りがする消しゴムを集めるだけで使わなかった日々。新学期の前夜、翌朝の準備をしながら新しいノートの真っ白なページに鉛筆を走らせるワクワク。町の小さな文房具屋には、百円玉一枚で子どもを幸せにする力があった。あなたが一番通った店の、棚の配置を今も思い出せる?
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