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「スポーツに涙と血の両方を見た夏。」
ミュンヘン五輪
男子バレーボールが金メダルを手にした夜、日本中が沸いた。体操では笠松茂が美しい演技を見せ、テレビの前で拍手が起きた。しかし1972年のミュンヘンは、それだけでは語り終えられない。9月5日早朝、選手村でパレスチナ武装組織「黒い九月」がイスラエル選手団を襲った——その映像は、オリンピックというものの脆さを世界に突きつけた。翌日、競技は再開された。走り、跳び、戦う選手たちの背後に、前夜の沈黙がずっと漂っていた。歓声とともに悼む気持ちが混ざり合った、あの夏の空気。
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