Index No.
「ファミチキください。」
ファミチキ
レジに近づく前から決まっていた。ガラスケースの中でライトに照らされながら、ころんと並んでいるあれを指さすだけでよかった。2006年に登場したファミチキは、スパイシーな衣の香りとともに深夜のコンビニに定着し、やがて「ファミマに行く理由」のひとつになった。かじった瞬間にじゅわっと出てくる肉汁、唇に残るピリッとした余韻。部活帰りの信号待ちで頬張ったり、終電後の帰り道でひとり包みを開けたり——あの手のひらサイズの熱さに、誰かと共有したくなる記憶がある人も多いはずで。
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