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「惚れたら負けよ、金造」
トラック野郎
電飾に彩られたデコトラが夜の国道を駆け抜ける。菅原文太の星桃次郎は、義理と人情とひと目惚れだけで日本列島を縦断した。愛川欽也演じる金造の情けない叫び声、毎回ほぼ確実に実らない恋——それでも正月映画として東映の看板を背負い、1975年から全10作を走り切った。劇場には笑いと熱気と男の涙が混ざり合っていた。トラックのクラクションとエンジン音、演歌が窓から流れる高速のサービスエリア。スクリーンの中の星桃次郎は、時代が必要としていた男の形だったのかもしれない。
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