Index No.
「ファミコンとディスクが、一つになった。」
ツインファミコン
赤と黒のボディを初めて見たとき、それは明らかに「普通のファミコン」とは別の次元にある何かだった。シャープが1986年に放ったツインファミコンは、カセットとディスクが一体になった夢のかたまり。もうカセットをフーフーする必要もなく、ディスクをセットすればすぐにゲームが始まる——その洗練が32,000円という数字に凝縮されていた。友達の家でリビングのテレビに繋がれているのを見た瞬間の、あの目眩のような羨望。カタログの写真を何度も眺めて、ランドセルを背負ったまま電器店のショーケースに鼻を押し当てた。
まだ録音はありません。