Index No.
「プシュッ、の一本で十分だった。」
ストロング系チューハイ
コンビニの冷蔵棚にストロングゼロが並び始めたのは、ちょうどあのあたりだった。アルコール度数9%、レモンかグレープフルーツか迷いながら選んで、仕事帰りの電車を降りた公園のベンチで缶を開ける。プシュッという音と、柑橘の甘い香りが冬の夜気に混ざる感覚。「これ一本で十分だな」とつぶやいた夜が、確かに何度かあった。サントリー ストロングゼロ、キリン・ザ・ストロング——安くて、早くて、孤独にちょうどよかった。あの缶の冷たさと、飲み終わった後の妙な静けさを、身体がまだ覚えていたりする。
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