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「想い出の渚、波はいつまでも」
ザ・ワイルドワンズ
サーフボードを抱えた若者が浜辺に集まっていたあの夏、ラジオから流れてきたのがザ・ワイルドワンズの「想い出の渚」だった。加瀬邦彦のギターが刻む爽やかなリフは、湘南の潮風と溶け合うように、グループサウンズの中でも際立って透明感があった。「青空のある限り」「エメラルドの伝説」——どの曲にも、夏の終わりに胸がきゅっと締まるような感触がある。堺正章や井上順が所属するザ・スパイダースとともにGSの頂点を争いながら、ワイルドワンズが選んだのは過激さより清潔さ。その選択が、何十年も色あせない音楽を残すことになった。砂浜に残った足跡が波にさらわれる前の、あの一瞬の眩しさがここにある。
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