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「カウンタックが来た。」
サーキットの狼
『週刊少年ジャンプ』のページをめくると、ロータス・ヨーロッパが白煙を上げてコーナーを抜けていった。池沢さとしが描く流線型のボディに、少年たちは定規で写し取り、ノートの端に描き続けた。カウンタック、フェラーリBB、ランボルギーニ・ミウラ——名前を全部言えることが一種のステータスで、スーパーカー消しゴムを机の引き出しに並べて眺めた夜があった。主人公・風吹裕矢のレースへの執念が火をつけたのは、速さへの憧れだけじゃなく、何かに全力でぶつかることへの渇望だったかもしれない。
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