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「ねるねるねるねは、練れば練るほど、うまい!」
ねるねるねるね
あの魔女が高笑いするたびに、お菓子への期待と少しの恐怖が混ざりあった。粉をトレーに入れて水を垂らし、ぐるぐるかき混ぜると紫や青に色が変わる——それだけのことが、なぜあんなに夢中にさせたのか。味よりも「自分で作った」という事実が主役で、机の上を粉だらけにするのも実験の一部だった。ねるねるねるねは、お菓子という名の科学キットだった。学校でどれだけうまく作れたか報告し合い、買ってもらえなかった子に少し分けてあげた、あの放課後のこと。
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