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「野球なんかどうでもいい。」
すすめ!!パイレーツ
野球漫画の顔をして少年ジャンプに現れた千葉パイレーツは、試合よりギャグが主役だった。江口寿史のペンが描くキャラクターたちは、どこか投げやりで、でも妙に愛おしい。連載が中断し、再開し、また消えかけ——その不安定さごと「すすめ!!パイレーツ」という作品の一部だった。後の80年代ギャグ漫画の笑いの空気は、ここから流れてきている気がしてならない。ページをめくるたびに予測不能の方向へ転がっていく展開、そして江口の線の美しさ。野球場のダイヤモンドより、あのコマ割りの外側に広がる混沌を愛していた読者が、たしかにいた。
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