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「日本中がテレビの前で息を呑んだ。」
あさま山荘事件
1972年2月、極寒の軽井沢でテレビカメラは10日間回り続けた。鉄球がコンクリートの壁を叩く鈍い音、白い息を吐く機動隊員、アナウンサーの緊張した声——茶の間に座っていた人々は、事件の「目撃者」になった。カップヌードルが機動隊員の手で湯気を立てている画が映ると、それが全国に広まって売り上げが急増したという話も、あの出来事の記憶と一緒に残っている。連合赤軍という言葉の重さ、「人質」という現実のリアルさ、そして解決の瞬間の安堵と虚脱感。「テレビで事件を観る」ことの意味を、日本人が初めて問い直したあの冬。あなたはどこで、あの中継を見ていたのだろう。
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