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「Lチキください」
Lチキ
ローソンの扉を開けると、レジ横のフライヤーケースから先にスパイシーな匂いが来る。「Lチキください」と声をかけて、紙袋を受け取るまでの数秒が、コンビニの小さな儀式だった。サクッと割れる薄い衣、その下のやわらかな鶏肉、噛むごとに滲む旨みと胡椒の刺激——100円ちょっとでこれほど満足できるのかと、初めて食べた日に少し驚いた人も多いはずだ。うま塩、旨辛、季節限定の新味が出るたびにレジ前のポスターをチェックして、学校帰りや終電後のあの一口を、誰かと分けたことはあるだろうか。
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