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「いつもの電車が、その朝だけ違った。」
JR福知山線脱線事故
2005年4月25日、月曜日の朝。JR宝塚線の快速電車が塚口—尼崎間のカーブで脱線し、1両目がマンションの1階に突き刺さった。107人が亡くなり、562人が負傷した。テレビの速報テロップを見ながら、同じ路線を毎朝使っている人たちはどんな顔をしたか。現場に駆けつけた住民がバケツリレーで救助を続けた映像、積み重なった車両の鉄の歪み——報道の画面は現実のものとは思えなかった。運転士は23歳だった。日勤教育という言葉が繰り返し流れ、鉄道会社の体質への怒りと悲しみが社会を覆った。「乗ること」の意味が、あの朝を境に少し変わった気がする人もいるのではないか。
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