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「キリコ、お前は生き残れ。」
装甲騎兵ボトムズ
スコープドッグには英雄の顔がない。傷だらけの塗装、使い回しの機体番号、戦場に散らばる残骸。1983年、『装甲騎兵ボトムズ』はロボットアニメから「戦争のリアル」を抜き出して見せた。キリコ・キュービィーは喋らず、笑わず、ただ生き残り続ける。フィアナとの出会いも、宿命の正体も、すべてが重力を持った言葉で語られた。高橋良輔監督が刻み込んだハードボイルドな世界観は、ガンダムとは別の場所で少年たちの胸に刺さった。「むせる」という一言が今も愛され続けるのは、あの泥と油の匂いを本当に嗅いだ気がしたからかもしれない。
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