「言葉だけじゃ伝わらないから、絵を送った。」
栗田穣崇がデザインした176個の12×12ピクセルのアイコンが、iモードの画面に並んだとき、携帯メールの空気は変わった。ハートひとつで「好き」が伝わり、涙の顔文字ひとつで「笑い泣き」が共有できる——文字を打つ指が、絵を選ぶ指に変わっていった。auとDoCoMoとSoftBankで絵文字の形が微妙に違い、キャリアをまたいで送ると豆腐になって届いた時代。「その絵文字、こっちでは別の意味に見えてるよ」と知ったときの妙な親しみ。ガラケーの小さな光に目を凝らして、どの絵をどの順番に並べるか真剣に考えていたあの感覚は、スタンプとも、今の絵文字とも、少し違うものだったような気がする。
絵文字とは。 絵文字とは、語(音形)ではなくものや事柄を絵を文字のように用いて象徴的に示す記号の総称であり、デジタル通信においては1999年にNTTドコモのiモード向けに実用化された日本発の表現手段として世界中に普及した。
「絵文字」を他のサービスで
A. NTTドコモ社員の栗田穣崇が、1999年のiモード向けに176種の絵文字をデザインした。
A. 1999年2月、NTTドコモがiモードサービスを開始した際に176種の絵文字が搭載されたのが起源とされる。
A. 2010年にUnicode 6.0で国際規格化され、各OSが対応したことで世界中に普及した。日本発の表現手段が国際標準になった珍しい例である。
A. NTTドコモ・au・SoftBankが独自の絵文字セットを採用しており相互互換性がなかったため、他キャリアへ送ると文字化けや豆腐(□)として表示されることがあった。
A. 2016年にニューヨーク近代美術館(MoMA)が栗田穣崇デザインの初期176種の絵文字をパーマネントコレクションに収蔵した。
A. NTTドコモが1999年に開始した携帯電話向けインターネット接続サービス。絵文字や着メロなど日本独自のモバイルカルチャーを牽引した。
A. キーボードの文字・記号を組み合わせて表情を表現する手法(例: (^_^))。絵文字が普及する以前からインターネットで広く使われた。
A. 日本独自の進化を遂げたフィーチャーフォンの通称。絵文字・おサイフケータイ・ワンセグなど独自機能が特徴。
A. 携帯電話の着信音を楽曲のメロディに設定できる機能・サービス。1990年代末〜2000年代のガラケー文化を代表するコンテンツ。
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