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「ナイトパック、8時間。」
漫画喫茶
受付で番号札を受け取り、薄暗い廊下を抜けて個室に入る。椅子を倒すとそこは自分だけの小さな宇宙だった。棚には『SLAM DUNK』も『ドラゴンボール』も全巻揃っていて、ドリンクバーのカフェオレを片手に、夜が明けるまで読み続けた。ナイトパック8時間1500円。終電を逃した言い訳にも、誰にも邪魔されたくない午後にも、漫喫はいつでも開いていた。あの独特のインクと消臭剤が混ざった匂い、ヘッドフォンから漏れる誰かのゲーム音、キーボードを叩く音——あの密度の濃い静けさを、あなたは何に使っていたか。
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