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「お母さん、会いたいよ」
母をたずねて三千里
マルコの小さな背中が、アペニン山脈を越え、大西洋を渡り、アルゼンチンの乾いた大地へ続いていく。高畑勲が全52話をかけて描いた旅は、ただの冒険譚ではなかった。ジェノバの波止場の風の匂い、蒸気船の甲板で泣きじゃくる夜、フィオリーナとの束の間の温もり——日曜19時半、家族がちゃぶ台の前に集まるころ、画面はいつも少し滲んで見えた。最終回、アンナ・メッシーナの病室で母と子が再会する場面を、どこで、誰と、どんな気持ちで見ていたか。その記憶はきっと今も、あなたの胸のどこかに残っている。
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