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「夜中に遠くで聞こえる爆音。」
暴走族
特攻服の背中に刺繍された漢字、改造マフラーが撒き散らす夜の轟音、交差点を塞ぐ蛇行運転。1983年前後、暴走族の構成員数はピークを迎え、正月の首都高や湾岸沿いは戦場のようだった。漫画『湘南爆走族』の江口洋介たちはどこかカッコよく見えて、それ自体が時代の歪みだったかもしれない。深夜に遠くから聞こえてくるあの集団の音は、布団の中の子供には恐ろしくもあり、妙に胸をざわつかせるものでもあった。あの爆音が当たり前の夜景として存在していた昭和の空気を、どう説明すればいいのだろう。
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