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「ナイトパック、ひとつ」
ネットカフェ
半個室のブースに滑り込んで、ヘッドフォンを耳にかけた瞬間の、あの密閉感。ドリンクバーのアイスコーヒーを片手に、棚から好きな漫画を抜いて積み上げる。「快活CLUB」「自遊空間」——看板の光がコンビニより落ち着いて見えた深夜2時。終電を逃した言い訳と安堵が半々に混ざりながら、フラットシートを倒してひとり眠った朝方の白さ。あの空間には、誰にも邪魔されない数時間の自由があった。今は事情が変わってしまった部分もあるけれど、あの席番号と薄暗い照明は、妙にくっきり覚えている。
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