「働いたら負けかなと思ってる」
2004年、テレビのワイドショーが「ニート」という言葉を毎日のように取り上げた。玄田有史の本が書店に並び、NHKスペシャルが若者の部屋を映し、コメンテーターが眉をひそめた。そしてあの男が言い放った一言——「働いたら負けかなと思ってる」。笑いながら話す姿がインターネットに広まって、誰かは呆れ、誰かはどこかでうなずいた。フリーターでも失業者でもない、新しいカテゴリに分類されることへの戸惑い。あの頃、「将来どうするの」という問いは、答えを持っていない人間を照らす強すぎるライトだった。
ニート問題とは。 ニートとは、就学・就労しておらず、職業訓練も受けていない若者を指す概念で、英語「Not in Education, Employment or Training」の頭文字に由来する。日本では2004年の「平成16年版労働経済白書」で公式に使用されて以降、若者の雇用問題を象徴する言葉として広まった。
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A. 英語「Not in Education, Employment or Training」の頭文字で、就学・就労・職業訓練のいずれも行っていない若者を指す。日本では2004年に公式文書へ登場し、広く使われるようになった。
A. 英国。1999年に英国政府の社会的排除ユニットが発表した報告書『Bridging the Gap』の中で初めて使われた。
A. 2004年。厚生労働省の労働経済白書で公式使用され、同年の書籍やテレビ報道が相次いで社会的な議論となった。
A. 2004年にテレビのニュース番組で放送された若者へのインタビュー映像に由来する。その後インターネット(2ちゃんねる等)で急速に拡散し、ニート問題を象徴するフレーズとして定着した。
A. フリーターはアルバイト・パートタイムで就労している若者を指す。ニートは就労・求職・職業訓練のいずれも行っていない点が異なる。
A. 異なる概念。引きこもりは社会的参加を回避し自宅に閉じこもっている状態を指し、ニートは就労・就学・訓練の有無で定義される。重複する場合はあるが、別の指標として扱われる。
A. アルバイトやパートタイムで生計を立てる若者を指す和製英語。1980年代後半から使われ、ニートと並んで2000年代の若者雇用問題を象徴する言葉となった。
A. 1990年代半ばから2000年代前半にかけて、バブル崩壊後の不況で新卒採用が激減した時期を指す。この世代がニート・フリーター問題の背景として指摘されることが多い。
A. 社会的参加を避け、6か月以上にわたり自宅に閉じこもる状態。ニートと混同されることがあるが、定義上は別の概念。
Q. 玄田有史とはどんな研究者?
A. 東京大学社会科学研究所の経済学者。ニートやフリーターの実態研究を先駆け、2004年の社会的議論を主導した第一人者。
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