「音が、右から左へ動いた。」
応接間の隅に置かれた大きなステレオセット——左右のスピーカーの間に座ると、音楽がまるで別物になった。レコードに針を落とす瞬間の、かすかなノイズ。サンタナやピンク・フロイドの音が部屋を満たすと、四角い壁が消えてどこか遠い場所へ連れて行かれた。ビクターやパイオニアのカタログは読み込むほど見た。スペック表の数字の意味はよくわからなくても、「高音質」という言葉だけで胸が高鳴った。あなたが初めて自分のステレオで聴いた一枚は、何だったろう。
ステレオとは。 ステレオ(ステレオフォニック)とは、左右2つ以上のスピーカーやマイクロフォンを用いて立体的な音場を再現する録音・再生方式のことである。一般的には左右2チャンネルによる音響再生方式を指す。
「ステレオ」を他のサービスで
A. モノラルは1チャンネルで音声を再生するのに対し、ステレオは左右2チャンネルを使うことで音の方向感・奥行き・広がりを再現できる。
A. ギリシャ語の stereos(立体・固体)と phone(音・声)を組み合わせた言葉で、「立体音響」を意味する。
A. アンプ(増幅器)と左右一対のスピーカーが必須。音源として레코ードプレーヤーやCDプレーヤーなどを組み合わせて使用する。
A. 1960年代後半から1970年代前半にかけて急速に普及し、昭和40年代には応接間の定番家電となった。
A. 民生用ステレオLPレコードは1958年に米国で市販が始まり、日本でも同時期以降に広く流通した。
A. レコード盤の音溝を針でなぞり音声を再生する機器。ステレオシステムの主要な音源として昭和家庭に広く普及した。
A. FM電波を使って高音質な音声を送受信するラジオ放送・受信機。日本では1969年にFMステレオ放送が本格化した。
A. 1チャンネルで音声を録音・再生する方式。ステレオが普及する以前の標準的な音響方式だった。
A. 左右の耳に当てて個人で音楽を聴く音響機器。ステレオ音声をプライベートに楽しむ手段として普及した。
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