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「ジーンズはケミカルに限る。」
ケミカルウォッシュ
漂白剤が作り出したまだら模様が、なぜあれほど格好よく見えたのか。白く抜けた部分と濃紺が入り混じるデニムを、上下おそろいで決めた「ジーンズオンジーンズ」スタイル。非凡に見せるための正解がそこにあった。ポパイや原宿のセレクトショップのウインドウに飾られた瞬間、街中が同じ服に包まれるまでの速さ。学校の帰り道、友人のケミカルのジーンズをじっと見て「俺も買ってもらおう」と決意した夕暮れ。バキバキに白んだ膝の部分を撫でながら、あれが最高にクールだと信じていた——その確信の清々しさだけは、今でも正しかった気がする。
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