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「食べだしたら止まらない。」
じゃがりこ
カップを開けた瞬間のあの香り──じゃがいもと油が混ざった、あの独特のにおい。ポリポリという音は、静かな教室でも堂々と鳴らしたくなる音だった。サラダ味、チーズ味、じゃがバター味。どれが一番かを友達と真顔で語り合った放課後。修学旅行のバスの中で回し食いして、カップの底をのぞいたら残り三本だけだった切なさ。お湯を注いでポテサラにする裏技を初めて知ったとき、なぜかちょっと得した気持ちになった。細いスティック一本に、あの頃の間食の記憶がぜんぶ詰まっている。
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