Index No.
「まず、献立を決めなさい。」
さだまさし
「精霊流し」のフレーズが流れると、なぜか夏の夜の線香の匂いを思い出す。グレープ時代から独立し、「関白宣言」が大ヒットした1979年——しかしさだまさしの本領は、ヒット曲の周縁に散りばめた言葉の密度にあった。コンサートでは歌の前後に長いトークが入り、笑いの波が収まったと思ったら最後の一行で泣かされる。4000回を超えた公演の中で、彼は何万人分の「実家への帰り道」を作ってきたのだろう。「北の国から」のメロディが耳に入るだけで、見ていた部屋の畳の目まで浮かんでくる人がいる。
まだ録音はありません。