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「あの子がほしい、あの子じゃわからん。」
花いちもんめ
二列に向かい合って、歌いながら前へ出て、また引いて。「あの子がほしい」と指された瞬間の、胸がきゅっとなる感覚——呼ばれて嬉しかったのか、恥ずかしかったのか、今となっては混ざってしまって思い出せない。校庭の砂の感触、チャイムが鳴るまでの残り時間、声を合わせて歌うときの息継ぎ。花いちもんめは勝ち負けよりも、その場に全員がいることが楽しかった遊びだった。あの歌のメロディを聴くと、放課後の空気がふっと戻ってくる気がする。
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