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「今日、あげパンの日だ。」
給食の揚げパン
献立表の「あげパン」の文字を見つけた朝の、あの小さくガッツポーズする感じ。揚げたてのコッペパンにきな粉か砂糖がまぶされ、給食のトレーに乗って運ばれてくる——教室がざわめいて、クラス全体の空気が少しやわらかくなった。カリッとした外側とふわっとした中身の落差、口の周りについた粉を気にしながら頬張るあの感覚。おかわりのじゃんけんは真剣で、負けた時の落胆も本物だった。家に帰って「今日あげパンだった」と言うと、なぜか誰もが話を聞いてくれた。給食の記憶は人によってまるで違うのに、あげパンの話だけはどこか共鳴する。あなたの給食で、一番好きだったのはなんだったろう。
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