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「黄砂に吹かれて」
工藤静香
おニャン子クラブの制服を脱いだとき、工藤静香はすでに別の何かになっていた。「嵐の素顔」のイントロが流れた瞬間のあの緊張感、「黄砂に吹かれて」の砂漠のように乾いた切なさ——自ら愛絵理名義で書く歌詞には、アイドルという言葉が似合わない強さがあった。ザ・ベストテンのランキングボードに名前が上がるたびに画面に近寄ったあの夜。ミポリン、のりピーと並べて語られながら、どこか孤高の佇まいを崩さなかった。凛と前を向いたあの眼差しと、少しかすれた歌声は、バブルの熱気の中でなぜか静かに心に刺さった。
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